サステナビリティ社会健康経営
当社は、従業員のメンタルヘルスケアとワーク・ライフ・バランスの充実により、全員がイキイキと安全に働けるよう、健康経営を重要課題と捉えて積極的に取り組んでいます。
健康経営に関する基本的な考え方
当社の健康経営の位置づけ
当社は、従業員の健康保持・増進に取り組むことが、人的資本経営推進の土台になるとの考えのもと、2023年に「健康経営宣言」を策定しました。「100年企業を目指した持続的成長」の実現に向けて健康経営を積極的に推進しています。
健康経営宣言
当社は、中期経営計画で「イキイキと安全に働くことが従業員やその家族の誇りに思えること」をミッションに掲げて「人財の育成」および「きれいで機能的で人にやさしい職場環境」への取り組みを行ってきました。
今後は、これに「心身の健康増進」と「従業員エンゲージメント(会社への貢献意欲)の向上」を加えた健康経営にも積極的に取り組み、ミッションの達成を目指します。
代表取締役 社長執行役員
小林 和也
健康経営方針
- 従業員一人ひとりが心身の健康増進に自律的に取り組めるよう積極的に支援します。
- きれいで、機能的で、人にやさしい職場を目指した、働きやすい環境作りに取り組みます。
- 健康経営の取り組みの効果を定期的に評価し、継続的に改善する体制を構築するとともに、経営陣自らがリーダーシップを発揮して、従業員の健康経営への参加を推進します。
健康経営推進への取り組み
健康経営推進体制
トーカロでは、経営トップである社長を「健康経営最高責任者」とし、「健康経営推進責任者」である管理本部長の下で、人事総務部が「健康経営推進部署」として健康経営を推進しています。また推進にあたり人事総務部は、安全衛生を主管する製造本部、労働組合、外部機関(健康保険組合)、外部専門家(産業医)とも十分に連携しながら実効性のある方針や施策を立案し、実行しております。
健康課題
- 身体の健康づくり
- こころの健康づくり
- きれいで機能的で人にやさしい職場環境づくり
- ワーク・ライフ・バランスの向上
主要取り組みテーマ
- 病気の早期発見と治療への取り組み
- 生活習慣病リスクの低減(禁煙啓蒙活動など)
- メンタル不調者の低減
- ワーク・ライフ・バランスの向上
取り組み事項
病気の早期発見と治療への取り組み
当社では、保健師資格を保有する社員が中心となって健康経営を推進しています。まずは、特定健診、定期健診を100%実施するとともに、健康診断結果に基づき要精密検査、要再検査の結果が出た従業員には、個別に保健師から医療機関の受診を促して受診結果までをフォローしています。また、医療機関の初回の受診料を会社負担とするなどの措置を講じています。がん検診や生活習慣病検診、婦人科健診、歯科検診などへの費用負担も行い、従業員の病気の早期発見、早期治療を支援しています。
生活習慣病リスクの低減
当社では、保健師による特定保健指導や健康相談、禁煙支援などを通じて生活習慣病リスクの改善を推進しています。また、全国平均を上回っている喫煙率の低減を目指し、「禁煙チャレンジキャンペーン」を実施しています。このキャンペーンはエントリー制で、1年間喫煙をしなかったエントリー者全員にインセンティブを支給します。さらに禁煙を希望する従業員をサポートするため、保健師による禁煙セミナーを定期的に実施しています。
メンタルヘルスケアの取り組み
当社では、上司による日常チェックやストレスチェック、従業員キャリアアップアンケート、従業員エンゲージメント調査を通じてメンタル不調者を早期に発見し、重症化防止を目指しています。
ストレスチェックの結果、高ストレスと判定された従業員に対しては、積極的に産業医面談を受けるよう保健師から声かけを行うほか、集団分析結果を職場の長と共有し、問題の洗い出しと対策を本社現場一体で進めています。
従業員の健康意識の向上
当社では、従業員の健康意識向上に向け、2023年からeラーニングを活用し、健康に関する研修を実施しています。この研修は全従業員を対象とし、受講率は100%を継続しています。従業員一人ひとりが自身の健康についてより深い理解を得ることを促し、その結果、より健康的な生活習慣を身につけることを支援しています。
ワーク・ライフ・バランス向上の取り組み
柔軟な勤務制度(テレワーク、フレックスなど)の導入により、従業員がおかれている生活環境に対応した多様な働き方への配慮にも積極的に取り組んでいます。さらに、2023年度より従業員エンゲージメント調査を実施し、現状の問題点や課題を把握することで、従業員のエンゲージメント向上に関する取り組みを展開しています。
従業員一人ひとりがイキイキとやりがいをもって働く環境づくりを行っていきます。
グローバルな健康問題に関する取り組み
当社は海外に赴任する社員・帯同家族の健康と安全を確保するため、海外赴任前には感染症の予防接種や健康診断を実施、一時帰国時にも健康診断受診を勧奨しています。また任地での医療受診サポートサービス(ウェルビーサービス)への加入、年1回は人事総務部で海外赴任者とのWeb面談を行うなど、海外で安心して働くことができるよう心身面及び生活面のサポートに努めています。
VOICE
従業員一人ひとりの声を元に、イキイキと働ける環境を作る
佐々木 友子(人事総務部 人事課)
私の所属している人事総務部は、健康経営推進と従業員の健康管理を担っています。
中でも私は、保健師資格保持者として、健康に関する情報発信の他、健康診断結果に応じた生活改善のアドバイス、休職から復帰した従業員が継続的に働くためのフォローなどを行っています。従業員個人の健康管理では、一人ひとりの話に耳を傾け、「健康でイキイキと働くために必要なことは何か」を考えることを大事にしています。
健康経営推進では、健康経営推進担当者間で、今後の取り組みについて定期的にディスカッションしています。健康経営推進にあたって重視しているのは、会社全体で一体感を持つことだと考えています。今年は初の取り組みとして、禁煙イベントを実施し、従業員向けの禁煙セミナーを行いました。参加した従業員からは好意的な感想が多く出ましたが、参加者の人数が少なかったのが課題です。今後は、より多くの従業員に参加してもらえる工夫を重ね、従業員の健康増進に貢献していきたいと思います。
日々手探りの状態ではありますが、従業員が抱える健康課題を明らかにし、イキイキと働くためのサポートに引き続き注力していきます。
健康施策の取り組み状況に関する指標
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|
定期健康診断受診率 | 100% | 100% | 100% |
健康に関する研修受講率 | - | - | 100% |
有給休暇平均取得率 | 66.0% | 76.5% | 75.6% |
従業員エンゲージメント調査結果(5点満点) | - | - | 3.56 |
外部評価
2024年度 健康経営優良法人に認定されました。
その他の外部評価については、「外部からの評価」を参照ください。