サステナビリティトップメッセージ

小林 和也
お客さまにとっての「グッド・サービス」を従業員一人ひとりが追求する企業へ

従業員の働きがいを高め、チャレンジ精神を醸成する

2030年までの成長シナリオに沿って、健全な財務基盤を維持しながら
積極的な投資を継続します
取締役 専務執行役員 管理本部長 後藤 浩志

トーカロは過去約10年にわたって実質無借金の経営を続けて、健全な財政基盤を築いてきました。今後も、積極的な成長投資を財務面からも支えていきます。
設備投資に関しては、2030年に向けて、主力分野となる半導体・FPD分野で高い需要が続くと見込まれていることから、2026年3月期から大規模な設備投資を継続します。具体的には、東京工場および北九州工場に工場を新設して、現在の約2倍の生産能力を実現する予定です。建設資材価格および人件費の高騰を背景に、大規模なインフラ整備にはコスト増が見込まれますが、補助金等も活用しながら成長投資と財務基盤の安定化の両立を図ってまいります。
人的資本の強化に向けた取り組みの一環としては、まず2024年3月期から利益インセンティブ制度を導入するなど、従業員のエンゲージメント改善に取り組んでいます。そして2025年5月に採択された経済産業省による「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」では、年4%の賃上げを表明しておりますが、今後の大規模な設備投資にともなう償却負担増をはね返して増収増益を続けていくには、より多くの人財の確保と育成が重要となります。現在、意欲ある人財を育成する独自の「グローバルチャレンジ制度」を始めており、3年間で延べ40人がこの制度に参加しています。今後は管理職クラスも対象とした教育・研修を通して、ビジネスのグローバル展開を支える中核人財を育成していきたいと考えています。
江戸時代後期に活躍した二宮尊徳が残した言葉に「それ遠きをはかる者は百年のために杉苗を植う」があります。「100年先の将来を考えて杉の苗を植える者が豊かになる」という意味です。これこそ20年後、30年後の成長をめざすトーカロがいまこそ大切にしたい言葉であると考えております。“100年企業”の実現に向けて、中長期的な視野で着実な人財戦略と業績拡大に取り組み、企業価値の向上をめざします。