サステナビリティトップメッセージ
気候変動対策へのコミットメント
従業員の“チャレンジ精神”を応援して次の成長へつなげる
全社一丸となってあらゆるステークホルダーからの
信頼獲得への意識を向上させ、100年企業を目指します
取締役 常務執行役員 管理本部長 後藤 浩志
私は取締役の一人であるとともに、管理本部長として、またサステナビリティ担当役員として経営に参画しています。当社はこれまで、人々の暮らしの基盤を支える高機能皮膜の提供を通して、エネルギー使用量の削減や、再生可能エネルギー関連設備の長寿命化などを実行し、持続可能な社会実現のために貢献してきました。このような「サステナビリティ」を意識したビジネスを通して、トーカロは時価総額1200億円前後まで成長してきました。
これからさらに事業が拡大していくにつれ、当社の持つ社会的責任も一段と高まっていくと思います。これまではある意味で、外部要請に基づきコーポレートガバナンスの対応を進めてきましたが、プライム企業として中長期的な成長を見据えていくと、それだけでは不十分だと考えています。
今後も当社が持続的成長を続けていくためには、従業員一人ひとりが、自身の行動があらゆるステークホルダーからの信頼獲得につながる意識を持つことが重要となってきます。そして、これは2021年に定めた長期ビジョン「人と自然の豊かな未来に貢献する」の実現に向けた、当社の取り組むべき5つの課題(マテリアリティ)のひとつ、「コンプライアンスの徹底(企業倫理に則った行動の実践)」にもつながっています。
私自身の役割は、従業員一人ひとりが自発的にステークホルダーからの信頼獲得を意識できるよう、社内での啓発を推進していくことだと考えています。そのために、エンゲージメント調査やパーパス研修、各層向けの研修に経営層が参加し、生の声を従業員に直接伝える場を設けています。社内での対話を重ね、あらゆる層の社員に、自身の行動と会社全体の成長との関連を意識してもらうことを目的としています。
パーパス研修では、従業員一人ひとりのパーパスを発表してもらっています。当社では初の取り組みですが、頼もしい発言をしてくれる従業員の存在を知り、感心するとともにトーカロが今後どのように成長すべきか、あらためて気付かされることもあり、貴重な機会になっています。また、従業員から「普段関わらない他の工場の従業員と意見を交わせるのはおもしろい」との反応もあり、自発的な意識の高まりを感じています。
このように、現在は社内で対話を重ね、従業員の意識を醸成していく段階です。先述のような、個々の従業員にステークホルダーからの信頼獲得を意識してもらうための取り組みを重ねることで、前向きな従業員が行動を起こし、やりたいことが実行できる機会を継続的に作りたいと考えています。設備投資はもちろんのこと、人的資本投資にも引き続き積極的に取り組んでいきます。
特に将来当社を引っ張っていくことが期待できる人財に対しては、積極的な投資をしていきます。これからのトーカロの成長を担う人財を増やす取り組みをはじめとして、熱意を持って意欲的に仕事に取り組んでいる従業員を応援し、処遇面でも報いる会社でありたいです。
当社は今年で創業から74期、100年企業となるための経営基盤を築くべく、ステークホルダーからの信頼獲得への意識向上を推進します。トーカロのなすべきことが、私のなすべきことだと考え、今後も職責を果たし、トーカロの持続的な成長につなげていく所存です。