サステナビリティ環境気候変動対策

トーカロは、気候変動対策として、再生可能エネルギーの利用をはじめ、CO2排出量削減のための取り組みを進めています。

地球温暖化の防止

節電対策を徹底し、省エネ機器の導入を推進するとともに、積極的に再生可能エネルギーの利用を図っています

当社連結の主なCO2の排出要因はエネルギーの使用によるもので、化石燃料由来の一次エネルギーである灯油、軽油、LPGおよび都市ガスや、二次エネルギーである電気があげられます。これらをCO2換算すると、電気によるものが全体の85.84%にあたり、CO2排出量のほとんどを占めています。

トーカロでは、きめ細かい節電を実施することは当然のこと、省エネ機器の導入、老朽化機器のエコ製品への更新なども行っています。
また、発電時にCO2を排出しない再生可能エネルギーの利用を推進するため、太陽光発電による電力の自家消費や、再生可能エネルギー由来の電力購入を進めるなど、CO2排出の抑制策を積極的に展開しています。

2023年度のCO2排出量は前年に比べ8%増加しましたが、これは電力会社の排出係数の変動によるものです。実際に使用した電力量は6%減少しており、省エネ活動の効果が発揮できています。

2023年度のCO2排出量の内訳(連結)
2023年度のCO2排出量の内訳(連結)
CO2排出量(Scope1、2)の推移(単体)
CO2排出量の推移(単体)
  • 2020年度以降、購入電力由来のCO2排出量は、調整後排出係数を適用しています。
  • 2021年度からCO2ガス、2022年度からはアセチレンガスを追加しています。
CO2排出量(Scope1、2)の推移(連結)
CO2排出量の推移(連結)
電力量の推移(単体)
電力量の推移(単体)
電力量の推移(連結)
電力量の推移(連結)

TOPICS

太陽光発電の活用~晴れの国おかやま・倉敷工場~

年間降水量が少なく、「晴れの国」と呼ばれる岡山県。その岡山県内で、2022年4月に倉敷新工場の稼働を開始しました。ここは、屋上に約3,500m²分の太陽光パネルを設置した、当社初の本格的な自家発電工場です。

倉敷工場において、2023年度太陽光自家消費率は21%となりました。
消費電力を自家発電でまかなうことで、CO2排出量削減に貢献するものと期待しています。
また、他の拠点でも太陽光パネルの設置を進めており、2024年8月時点で全ての工場と技術サービスセンターで太陽光パネルを設置して、自家発電を開始いたしました。

生産の高効率化の取り組みはもちろんのこと、自家発電での再生可能エネルギーを導入することで、より一層の環境負荷低減・温室効果ガス​排出量の削減に努めていきます。

倉敷工場の太陽光パネル
倉敷工場の太陽光パネル
倉敷工場の太陽光パネル

VOICE

社内での情報発信を強化し、サステナビリティへの関心を高める

冨田 明代(環境推進部)

冨田 明代(環境推進部)

2回の産休・育休取得を経て、2022年4月より環境推進部で、国内・海外拠点のGHG排出量の状況確認や指導、データの照合などを担っています。

日々の業務では、環境負荷低減に関する情報発信を強化し、一人でも多くの従業員に環境に対する関心を高めていただけるよう取り組んでいます。以前は神戸工場・管理課に所属していました。
その経験や、環境推進部での業務を通して、工場宛てに情報を発信する際は、工場側の効率的な業務遂行を意識した情報発信が必要だと日々感じています。
環境推進部に配属された当初は、環境に関する知識がありませんでした。直接関わる機会がなければ、環境の取り組みについて全く何も知らないという人は多いと思います。発信先に合わせて伝え方を工夫し、環境への関心を持つ人を増やすことに貢献していきたいと考えています。

その他、2023年6月よりダイバーシティ推進チームに所属しております。私自身も、仕事と育児の両立のため、フレックスタイムなどの制度を利用しています。これからのトーカロを担う世代が、ワークライフバランスを保ち、無理なく充実した毎日を過ごす事ができるように、多様な働きの実現に向けても改善できることがあれば、発信していきたいと考えています。

神戸空港島ブルーカーボンプロジェクトに賛同しています

海藻や海草、植物プランクトンなど、海の生物の作用で海中に取り込まれるCO2のことを「ブルーカーボン」といい、地球温暖化対策の新たな選択肢として注目されています。
神戸市はこのブルーカーボンを活用し、「神戸空港島ブルーカーボンプロジェクト」を推進しています。神戸空港島周囲の緩やかな石積護岸では、シダモク・ワカメ等の藻場が形成されています。2022年にジャパンブルーエコノミー技術研究組合が運用する「Jブルークレジット」制度において、神戸空港島におけるブルーカーボン生態系のCO2吸収量が認証されました。

当社は神戸空港の近くに本社を構える企業として温暖化対策に何か貢献できればと考え、2023年に、このJブルークレジットを購入しました(CO2吸収量3.9t分)。今後もこのような取り組みを通じ、地域社会の皆さまと連携して環境負荷低減に取り組んでいきます。

神戸市 カーボンニュートラルポート(CNP)の取り組み:
https://www.city.kobe.lg.jp/a49918/cnp.html
神戸市では神戸港のカーボンニュートラルポート形成の一環として、ブルーカーボンの取り組みを推進しています。

モニタリング調査の様子(水中撮影)
モニタリング調査の様子(水中撮影)
神戸空港島の親水護岸
神戸空港島の親水護岸

大阪湾MOBAリンク構想に参画しています

ブルーカーボン生態系は、CO2の吸収固定化や、水質改善、生物多様性の向上など、さまざまな効果をもたらしてくれます。大阪府と兵庫県では、2025年に開催される大阪・関西万博を契機として、大阪湾全体をブルーカーボン生態系の回廊(コリドー)でつなぐ「大阪湾MOBAリンク構想」が企画されています。

MOBA(Members of the Osaka bay Blue carbon ecosystem Alliance)とは、大阪府と兵庫県が2024年1月に設置した、「大阪湾ブルーカーボン生態系アライアンス」のことです。

当社の複数拠点(本社・神戸工場・明石工場・明石播磨工場・溶射技術開発研究所)が大阪湾に面しており、当社の表面改質技術で貢献したいと考え、この大阪湾MOBAリンク構想に参画しました。
当社は、要素技術開発を積み上げながら「藻にとって快適な住み処を表面改質技術で実現する」ことを模索しています。

「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が訪れた」と言われるほどに、地球温暖化は深刻化しています。この対策に繋がる大阪湾MOBAリンク構想が早期に実現し、さらに大阪湾から世界に広がることを願い、取り組んでまいります。

大阪府 大阪湾MOBAリンク構想の実現にむけて:
https://www.pref.osaka.lg.jp/o120070/kankyohozen/osaka-wan/moba.html

大阪湾MOBAリンク構想
大阪湾MOBAリンク構想
湾奥部での藻場創出実証
湾奥部での藻場創出実証
発芽の確認
発芽の確認

CDP「気候変動」分野において「Bスコア」、
「水セキュリティ」分野において「Cスコア」に認定

CDPは、機関投資家が連携して運営するロンドンに事務所を置く非営利団体で、世界主要企業から環境戦略や温室効果ガス対策などに関する情報を収集し、分析した結果を公表しています。2023年度は世界の時価総額の3分の2を超える約23,000社の企業を対象に8段階で評価されました。当社は「CDP気候変動レポート2023」において、上位から3番目の「Bスコア」、「CDP2023水セキュリティ」において、上位から5番目の「Cスコア」に認定されました。

CDP DISCLOSER 2023

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