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トーカロ株式会社 代表取締役 社長執行役員 小林 和也
代表取締役 社長執行役員
小林 和也

2023年6月代表取締役 社長執行役員に就任いたしました小林和也です。
当社グループを取り巻く事業環境が目まぐるしく変わる中、これまで以上に機動的かつスピード感を持って対応することで、持続的な成長による企業価値向上に注力し、株主様をはじめとするステークホルダー皆様の期待にしっかりと応えてまいります。つきましては、第74期中間期(2024年4月1日から2024年9月30日まで)の業績と今後の経営展望について説明いたします。

第74期(2025年3月期)中間期の連結業績について

当社グループを取り巻く事業環境は、経済活動の正常化による企業の設備投資の継続などから緩やかな回復基調で推移しました。その一方で、不安定な海外情勢の継続、円安の長期化に伴う原材料価格やエネルギーコストの高騰など、依然として先行きが見通しづらい状況が続いております。
このような状況のもと、生成AI・データセンターなどへの需要増を背景に好調となった半導体分野をはじめ、鉄鋼分野や産業機械、紙・パルプ、フィルム、エネルギーなどの各分野においても、新規成膜プロセスの開発や意欲的な受注活動を推進したことにより、当社グループの業績は、期初予想に対し総じて順調に推移いたしました。
その結果、当中間期における当社グループの連結業績は、売上高が前年同期比28億91百万円(12.6%)増の258億63百万円、営業利益が同10億87百万円(25.3%)増の53億83百万円、経常利益は同9億30百万円(20.3%)増の55億20百万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同5億70百万円(19.1%)増の35億56百万円となりました。

今後の業績見通し、舵取りについて

米中対立による輸出規制強化や技術競争の激化、不安定な国際情勢による原材料・エネルギー価格の高騰など、先行き不透明な情勢は当面継続すると想定しておりますが、中期経営計画で掲げた半導体・FPD、環境・エネルギーや新事業領域などの市場に対して、新規成膜プロセス開発や顧客のニーズを見据えた設備投資ならびに人財育成を図ることで成長戦略を実現させてまいります。
半導体分野では、今後も一層のデジタル化の進展等により、さらなる製造装置需要の高まりに備えた生産能力の増強や微細化に対応した技術開発を進めております。
環境・エネルギー分野では、バイオマス・水力・洋上風力などの発電設備や電力を蓄える二次電池への用途拡大、さらに医療・農業といった新事業領域においても、新たな顧客ニーズを創出するための取り組みに注力しております。
引き続き、温室効果ガスの排出量抑制、サプライチェーンの連携強化、人的資本投資など、サステナブルな社会の実現を目指したESG重視の経営を行い、100年企業を目指し、持続的成長と企業価値向上を推進してまいります。

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